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幵・白銀堂(糸満市) [沖縄県]

沖縄県糸満市糸満23


白銀堂

 

お堂の中には自然の石筍が氏神として祀られています
御朱印はありませんでしたが
偶然「旧正月」の日で
地元の小学生や
(強い方言で良く聞き取れませんでしたが)
言い伝えを語り、祭事をする
おばあさんが居たり
撮影隊や参拝客で 賑わっていました


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「海人が厚い信仰を寄せる氏神様」で
糸満ハーレーや糸満大綱引など、
旧暦行事の祭祀が執り行われる拝所

地元の方々にも信仰が厚く
お正月には初詣で賑わい
元旦にはお酒も振舞われるそうです

白銀堂の鳥居をくぐると岩穴を祀るイビ(拝む場所)があり
囲いが設けられ むやみに入ることはできませんが
お賽銭を入れることができます

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昔、美殿(みどぅん)と言う青年がいました
西原間切幸地村(沖縄本島の中部にある西原町)
に 住んでいましたが 漁師を目指し

白銀堂近くの糸満村に移り住んできました

漁師として生計を立てたい美殿は
サバニが欲しかったのですが お金がありません
(サバニは 漁をするための小舟で
毎年沖縄で行われる「ハーリー」の行事では
このサバニに人々が乗ってレースを展開します


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そこで

薩摩の児玉宗左衛門(こだまそうざえもん)に
金を借りることにしました

無事にお金を借りてサバニを手に入れた
美殿ですが
悪いことに悪天候が続き
なかなかお金を稼ぐことができませんでした

薩摩の児玉宗左衛門が 借金の取り立てに
琉球の糸満村まで やってきました



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謝金取りから逃げるため 美殿は岩穴に隠れていました
謝金を返さず 岩穴に隠れていた美殿を見つけた
児玉宗左衛門は 腹を立て
美殿の言葉など 聞く耳を持ちません

そこで思わず美殿は言いました

意地ぬ 出らー 手引き、手ぬ 出らー 意地引き
(いじぬ んじらー てぃーひき、てぃーぬ んじらー いじひき)

怒りに負けたら手を出すな、手を出すのなら怒りをおさめよ
と言うことわざです

思わず出た美殿のことわざに児玉宗左衛門は心動かされ
怒りをおさめて刀をしまいました
「確かにそれは言い得ている」と、
考えさせられた児玉宗左衛門は、
返済日も翌年まで延ばすことにしたのです


児玉宗左衛門はその夜 遅くに薩摩の家に帰り着きました
嫁を起こさぬようにそーっと寝床に行くと
何と嫁が
間男と一緒に枕を並べているではありませんか!

児玉宗左衛門は怒り狂い、寝ている二人に刀を振り上げました
…とその時ふと、美殿の言った
あのことわざを思い出したのです

児玉宗左衛門は怒りの感情が静かにおさまり
刀もまた、鞘に戻すことにしました

その後、気配を感じてか嫁が目を覚まします
…と間もなく、間男も目を覚ましたのです
が、何とよくよく見るとその間男は
児玉宗左衛門の母でした

 

児玉宗左衛門の母は
息子が琉球に行っていていない間
嫁が襲われることのないよう男の恰好をし
隣に眠っていたのです

 

 

全てを知った児玉宗左衛門は
「私の間違えで嫁と母を切らずに済んだ…」と
胸を撫でおろし、そのことわざを伝えた
美殿に恩義を感じました

さて、翌年に延ばした借金の返済日です
児玉宗左衛門が約束通り
はるばる琉球の糸満村にやってきました

そこには美殿が
返済金を用意して待っていました

美殿はお金を児玉宗左衛門に渡しましたが
美殿に恩義を感じていた児玉宗左衛門は
お前のお陰で嫁と母を殺さずに済んだ
お金には代えられない、大切なものを
助けてもらったから、これは受け取らない
と言うのです

 

けれども美殿もまた
返済を1年延ばしてもらった恩義を感じていました
「いやいや、これは返さない訳にはいかない」
しばらく二人は押し問答を続け
「それではあの岩穴にお金を埋めて
お互いの気持ちを表そう」
と言うことで決着しました

 

 

お金が埋められた岩穴は、
糸満村の人々に「白銀堂」と呼ばれるようになり
いつしか神のいる聖地となり

現在のように地元の人々に親しまれる
御嶽(うたき)となりました



「御嶽(うたき)」とは
沖縄の神職の方々が
拝む対象となる拝所


 


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